米国顧客向けの高度な20Lガラス製分留装置セット

冷却器および真空ポンプ付き20Lガラス製分留装置は完成し、化粧品、シャンプー、スキンケア製品、潤滑剤の製造を専門とする米国の顧客へ出荷準備が整いました。顧客はそれぞれ異なる粘度や処理条件を持つ自社の多様な製品ラインに対応するため、磁気攪拌装置と機械式攪拌装置の両方を注文しました。この二重構成システムにより、香料用の低粘度芳香族化合物から潤滑剤や厚みのあるクリーム用の高粘度混合物まで、さまざまな処理を1つの汎用性の高い反応装置内で効率的に実施できます。

システムの中心は20Lのホウケイ酸ガラス3.3製反応容器であり、2KWの磁気攪拌機能付き電気マントルで加熱され、温度範囲は常温から300°Cまでです。本システムは高効率分離を目的として設計されており、高さ1メートル、直径40mmの充填塔を備え、加熱ジャケットで断熱された塔内にはステンレス製パルリングが充填されています。コイル型コンデンサーにより、効果的な蒸気回収を実現しています。化粧品に多く見られる熱に敏感な材料の処理に不可欠な要素として、強力な真空ポンプとチラーを統合しており、それらは正確なデジタル制御キャビネットによって管理されています。この制御キャビネットには、2台のデジタル温度コントローラー、ピラニ真空計（測定範囲：1×10⁵ Pa から 1×10⁻¹ Pa）、リフラックスディバイダー用のタイマーが装備されており、自動化された繰り返し可能なプロセスを可能にします。切替バルブ付きの2つの5L受器フラスコを備えることで、真空を解除することなく連続した分画回収が可能となり、生産性と純度を最大限に高めます。

詳細情報や特定のニーズについてご相談される場合は、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。専任のチームが、あなたのすべての問い合わせに対応いたします。